ぶれすと綱島ほいくえん バケツ稲づくり2023

 
昨年度に引き続き、今年度も幼児クラスでバケツ稲づくりを行いました。
 
【5月19日(金)】
まずは土の準備!黒土、赤玉土、鹿沼土の3種類を混ぜ合わせます。
エレファント、ライオン組を2チームに分けて、バケツ10個分の大量の土を、協力して混ぜ合わせます。

途中、「♪下から上に~!」とリズムを合わせながらやると、一気に混ざることに気づき、
みんなで声をそろえて楽しんで取り組んでいました。
 
【5月22日(月)】
次は、稲の赤ちゃんとなる種もみの準備です。
まずはみんなでお米観察!匂いや形、またどんな模様をしているか?細かいところまでよく見て観察します。
 

種もみは水に浸して、毎日水を交換しながら、芽が出てくるのを待ちます。
子ども達は、毎日「今日は芽が出てきたかな?」と、楽しみに観察をしていました!
 
【5月24日(水)】
種植えに向けて、準備した土の中に肥料と水を入れて混ぜ合わせる作業を行いました。
土に水を入れると、土からポコポコと気泡が上がっているのを見て、「土が水を飲んでる!」と大盛り上がり!
どろんこになりながら、楽しんで行っていました。

 
【6月1日(木)】
いよいよ種植えです!種もみから白い芽がぐんぐんと伸びてきたので、肥料と水を入れた土に種もみを植えます。

小さな種もみを落とさないように慎重に、土の中に植えていきます。
これからぐんぐんと大きくなり、たくさんお米ができますように・・・とみんなで、
願いながら、すべての種もみを植えることができました。
 
【7月6日(木)】
毎日お水が減らないように足しながら、たくさんの太陽を浴びてぐんぐんと大きくなっていった稲。
この日は、茎が太くなっている葉4~5本をまとめて移し替える作業を行いました。
根が切れないように優しく土から掘り起こし、葉をまとめます。

土が固くなっていて、なかなか掘り起こしができず苦戦していましたが、
「これは、こうやってやればうまくできるよ!」とお互いに声をかけ合いながら、
協力して取り組んでいました。みんな暑い中とても頑張っていましたよ!
 
【9月】
今年の夏はとても暑く、暑さのせいて枯れてしまう葉もいくつかありました。
水だけは絶やさないように、毎日水をあげながら成長を見守ってきました。
途中、じょうぶな稲にするために、バケツの中の水を一度抜き土が酸素を取り込み、
根が水を求めて伸びる 中ぼしという作業も行いました。
 
9月の後半ごろ園庭で遊んでいると、葉の先に穂が出てきたのを発見!
「お米の赤ちゃんができている!」とみんなで大喜び!!

 
ライオン組では、成長した稲の姿の観察画を描く活動も行いました。

 
【10月26日(木)】
5月に準備を始めてから、5か月・・・。いよいよ稲刈りを行いました。

12個あったバケツの内、3個ほど枯れてしまい、収穫できた稲がとても少なかったですが、
みんなで一生懸命育てた稲を収穫することができて、子ども達もとても嬉しそうでした。
収穫した稲は10日間程風通しの良い場所で乾かします。
 
【11月21日(火)】
いよいよ収穫した稲を、脱穀、もみすり、精米をして食べられる状態にします。
収穫したお米を見て驚いたのは、その量・・・ 少量でしたが大切に大切に。
まずは穂からもみをとる脱穀の作業です。
牛乳パックの中に穂を入れて引っ張ると、もみだけが牛乳パック内に残ります。

そして次はもみすりです。すり鉢の中にもみを入れて、野球ボールでゆっくりとすりあげると、もみが外れて、玄米になります。

普段食べているお米は機械などでもみ殻を取り除いて玄米にし、糠(ぬか)と胚芽(はいが)を取り除いて「精米」の状態にしている為、なかなかこのような作業をする機会がありません。
「育てたお米を、自分たちの力で食べられる状態にする」という、とても貴重な経験をすることが出来ました
 
そして最後は玄米から白米にする精米の作業です。

ここは電気の精米機を使って、他の玄米と一緒に、玄米から白米になっていく姿をみんなで観察しました。
どんどん白いお米になっていく姿に興味津々。みんな 夢中で精米機の中を覗き込んでいました。
精米直後のお米が一番美味しいそうです。
 
そしておやつの時間!!
精米をしたお米を使って、幼児クラスでおにぎりパーティーを行いました。
炊飯されたお米に、自分の好きなふりかけを混ぜて、ラップの上から握ります。

一生懸命栽培して作り、自分で握ったおにぎりはとてもおいしく、
「おいしい~!!」とみんなとても嬉しそうでした!
 
 
園では、お茶碗半分ほどのお米しか収穫できませんでしたが、「いかにいつもお腹いっぱいお米をいただけているかという大切なことに、大人も子どもも気づいた事でしょう」日本中の人が毎日食べているお米作りに触れることで、お米を作る人の大変さが伝わった一幕でした。
 
春から半年間、ジラフ組やエレファント組さんにも手伝ってもらいながら、給食室の先生やお友だちと一緒に、毎日楽しくお世話をして、美味しいお米を作ることが出来ました!
 
昨年度から取り組んでいるこの「米作り」という経験を通して、手をかけて、愛情を注いで、食物を育てたことで、子どもたちは、これからも、「食べ物」「食べる事」を大事にする気持ちを大切にすることでしょう。