ぶれすとほいくえん 全グループ園参加集合研修(けいれん、アレルギー、BLS研修)

 
こんにちは
看護師の清水です。
2025年6月14日(土)に弊社の全グループ6園合同での「集合研修」が実施されました。
 
この度は二部制の研修を行いました。
全ての研修は保育園でお子様をお預かりする上で、緊急時に備えとても大切な研修になります。
今回は当日の様子を少しだけお話していこうと思います。
 
■第一部は弊社の看護師チームによる「けいれん」と「食物アレルギー」の各対応についての研修を行いました。
 
熱性けいれんのお子様の中には、発熱時に使用する薬をお預かりするケースがあります。
「けいれん時の対応」では実際に工作を施したブレラ人形に、座薬を入れるシミュレーションをしました。
 
ご家庭でけいれんをみたらまず何をするでしょうか。。。
まずは横に向ける。吐いたものによる窒息を防ぐためです。
 
そして救急車や受診の準備をします。
けいれん児童の動画撮影は診断の一助となる場合があります。
けいれんが止まった後の意識の確認と呼吸の確認が非常に大事だということを学びました。
 

 

 
「食物アレルギー」ではエピペンのテスターでグループになって打つ練習をしました。
アナフィラキシーの症状が見られた場合、1回で確実にエピペンを投与する必要があります。
 
「いやだ!」と園児が言ったら?
怖いと暴れたら?
安全に打つにはどうしたら良いか?
 
実際に起きた想定で、エピペン対応のシミュレーションを行いました。
子ども役の職員には実際に嫌がってもらい、みんなでどうしたら安全にエピペン対応ができるか考える機会となりました。
 

 
■第二部では今年4回目になるBLS研修です。
 
そもそもBLSとは
「Basic Life Support」の略称で心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことを指します。
 
今年も最前線で医療に携わられている「日本医科大学多摩永山病院 救命救急センター長 久野 将宗 先生」指揮のもと
 

 
「日本体育大学大学院 救急災害医療学専攻 日本医科大学多摩永山病院勤務 田畑 龍生 先生」にご講演を頂きました。
 

 
また、サポーターの日本医科大学多摩永山病院のICUナース青木さんと日本体育大学で救命救急士を目指されている総勢16人の学生さんにもご参加頂き、講習での指導やレクチャーを受けました。
 
内容は「心停止とは」「胸骨圧迫の方法」「人工呼吸」「AED」「異物除去」など盛りだくさんの学びと実習をさせて頂きました。
 
さて、今年もここでクイズです。
 
Q.救急車を要請すると「火事ですか?」「救急ですか?」と聞かれます。
「救急です」と答えたあと、救急隊が一番先に必要な情報は何でしょう?
 
①怪我や病気の程度
②通報した人の名前
③住所
 
どれだと思いますか??
 
答えは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
③の「住所」です。
住所を知った時点で救急車が出動でき、いち早く現場に到着できるからです。
 
それではもう1問
Q.救急車が到着する平均時間は何分でしょうか
 
①8分
②10分
③12分
④13分
⑤15分
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
②の10分だそうです。
昨今はコロナ後などで到着時間が長めとなっておりました。昨年は15分でしたので今年は少し短くなりましたね。東京は横浜の平均10分よりもう少し時間がかかるそうです。
 
緊急対応が必要な場合は特にですが、救急車が到達するまで私たちが迅速な対応ができるかどうかがその後の明暗を分けます。そのためにも命を守るために「一次救命処置」の対応が重要であると改めて学ぶことができました。
 
それでは、実技の様子を少し見て頂きましょう。
 
■「胸骨圧迫の方法」
 

 

 
 
■「人工呼吸」
 

 
 
■「AED」
 

 
 
■「異物除去」
 

 

 
 
「全体」
 

 

 
今回の研修内容は、保育園で起こり得る緊急時の対応の一部です。事故やケガが起こらないようにリスクヘッジを行っていますが、想定外のことが起こらないとは言い切れません。常日頃からどの場所、場面でも対応できるような「最新の知識」と「対応力」をシミュレーションを通し繰り返し学ぶことが改めて大切だと思いました。
最後になりましたが、久野先生、田畑先生、青木看護師、日本体育大学の学生の皆様、多くの学びをありがとうございました!!!これからもぶれすとほいくえんは実践力を身につけていきたいと思いますので、引き続きお力添えよろしくお願いいたします!
 
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
 

 
 
■ご協力:
日本医科大学多摩永山病院 
https://www.nms.ac.jp/tama-h
日本体育大学保健医療学部 救急医療学科 
https://www.nittai.ac.jp/
gakubu/medical/kyukyu.html